よくいただく質問
社内チャットとアラモ、
どう使い分ける?
「社内チャットで足りるのでは?」——その通りだと思います。実際、多くの会社は社内チャットで足りています。 ここでは、足りている状態と、足りなくなる場面の境目を、具体的な作業で整理します。
Premise
チャットで足りている会社は、多いです
LINE®、LINE WORKS®、Slack、Chatwork、Microsoft Teams。どれも連絡を届けることに関しては十分に優秀で、 次のような状態なら、わざわざ別の道具を足す理由はありません。
- 店舗・拠点が数か所で、連絡先の顔ぶれが頭に入っている
- 送った内容に対して、全員から回答を集める必要がない
- 誰が読んだかを、後から確かめる必要がない
- 報告を数字にまとめ直す作業が発生しない
ここに当てはまるなら、この先を読む必要はありません。
Issues
足りなくなるのは、この3つの場面です
機能が足りないという話ではありません。チャットで同じことをやろうとすると、人の手が要る、という話です。
1. 全店から報告が返ってきたか、確かめたい
チャットの場合
チャットでは、トークを遡って発言を数えます。返ってきた店を頭の中でチェックし、返ってきていない店を思い出す。数店舗なら一瞬ですが、店舗が増えると数え直しになります。
この作業は連絡ではなく、確認です。連絡ツールを変えても、数える人が要ることは変わりません。
2. 集まった報告を、数字にまとめたい
チャットの場合
チャットでは、報告を一件ずつ開いて読み、Excel に打ち直します。写真は保存して並べ直します。
詰まっているのは受け取るところではなく、集計できる形に整え直すところです。ここはチャットの守備範囲の外側にあります。
3. 去年の同じ時期にどうしたか、見たい
チャットの場合
チャットでは、キーワードを思い出して検索します。当時どんな言葉で書いたかを覚えていれば見つかります。
見つかるかどうかが、書いた人の記憶に依存します。担当が替わると、その記憶ごと引き継がれません。
Difference
機能の差ではなく、設計している対象の差です
チャットは会話を運ぶために作られています。アラモは業務を1件ずつ完了させるために作られています。 同じ「連絡ツール」に見えても、前提にしているものが違います。
単位が違う
チャットはメッセージが単位。アラモは「1つの業務指示」が単位で、その中に報告・写真・回答がぶら下がります。
完了の概念がある
チャットに「終わった」はありません。アラモは誰が確認し、誰が回答したかが集計され、未対応の人にだけ催促できます。
出口が違う
チャットの出口は「読む」。アラモの出口は Excel です。集計して次の判断に使う前提で作られています。
流れない
チャットは新しい発言で古い情報が押し流されます。アラモはスレッドが残り、カテゴリとタグで後から辿れます。
関係が非対称
チャットは全員が発信者。アラモは本部が出し、店舗が返すという構造を前提にしています。
Notes
それでも「チャットでいい」が正解のこともあります
ここまで書いておいてなんですが、全部を移し替えるべきだとは考えていません。
- 課題が「連絡が届かない・遅い」であるうちは、チャットの使い方を整えるほうが早い
- アプリが増えれば、現場は2つを使い分けることになる。その負担は実際に発生する
- 全部を移す必要はない。集計が要る業務だけを分ける、という選び方もできる
Summary
分かれ目は、ひとつだけです
送ったあとに、「集めて、揃える」作業が発生しているか。
発生していないなら、チャットで足ります。発生していて、それが誰かの時間を使っているなら、 それは連絡の問題ではなく、連絡のあとの問題です。道具を替えて解決するのはそちらの方です。
判断の材料をもう少し細かく分けたい場合は、店舗数・スタッフ属性・集計頻度・記録の必要性の4つで整理する方法を ブログにまとめています。既存の LINE WORKS 運用との棲み分けは、比較ページをご覧ください。 既にあるものを使うのではなく自社で作るという選択肢についても、どこまでを自作でまかない、 どこからは避けたほうがいいかを整理しています。
Column
もう少し詳しく
店舗数・スタッフ属性・集計頻度・記録の必要性の4つで整理する方法や、どこまでを自作でまかなえるかも、ブログにまとめています。
※ 本ページは業務連絡ツールの用途の違いを整理することを目的としており、特定サービスの優劣・性能を比較・断定するものではありません。各サービスの機能・料金は提供元の公式情報をご確認ください「Slack」は Slack Technologies, LLC、「Microsoft Teams」は Microsoft Corporation の商標または登録商標です。その他、本文中の会社名・製品名は各社の商標または登録商標です(「LINE」「LINE WORKS」の商標表記は共通フッターに記載)。